震災から時間がたちました。
常磐線もまだ不通のままです。そしてまだ仮設住宅を出ることができない方も多く、悲しみの癒えない人も少なくありません。しかし震災直後の、明日も見通せない状況からはずいぶんと様子が変わってきました。
サイトを閉鎖するにあたり、あの日の避難所の様子が思い出されます。家を流された親戚の呆然とした様子。情報がなく、何が起きたのかもわからない。
そんな時、ラジオから流れた中越地震の被災者の方のメッセージが強く心に残りました。
「皆さんは今、大変な混乱の中にいて、悲しみと不安でいっぱいだと思います。
家などの財産を失った方、大切な人を亡くされた方、今は悲しみに押しつぶされそうなことでしょう。
でも、3日後、3週間後、3か月後、そして3年後を信じてください。
時間とともに、必ず希望が見えてきます。それはほんの小さな希望かもしれませんが、その希望の光はきっと皆さんを勇気づけて前進させてくれるはずです。
私たちはこの言葉を阪神大震災の被災者の方からいただきました。振り返ってみると本当にその通りだったと思います。
今は悲しみに暮れていることでしょう。今は混乱の中で何を考えたらよいかも分からない状況だと思います。
でも、きっと落ち着きを取り戻します。「先には希望がある」 今はそれだけを信じてください。」
お名前もわからない投稿者の方からのメッセージに、どれだけ励まされたか分かりません。
本当にその通りだったと思います。近所の井戸水を分けてもらえるようになり、電気が通るようになり、行方不明の大叔母の遺体が見つかり、ガソリンを満タンにできるようになり。。。
そして全国から、世界中から寄せられるさまざまな援助。ただ言葉だけの応援メッセージですら、私たちにエネルギーを与えてくれました。
まだ復興というには足りないことが多すぎますが、少しずつですが、牛の歩みかもしれませんが、それでも山元町は前進しています。
これまでの皆様のご支援に感謝するとともに、今後とも山元町への応援をお願いいたします。
2013年11月22日
山元町ホームページボランティアチーム
山元町ホームページボランティアチーム
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